髪の悩みあれこれ

by UNBIRTHDAY

by UNBIRTHDAY

SPECIAL COLUMN

頭皮のにおいが気になる季節|美容師が教える原因と毎日のケア

2026.05.06    頭皮ケア

📅 公開日:2026.05.06 / 更新日:2026.05.06

「最近、夕方になると自分の頭から汗とにおいが気になる」「家族にそっと指摘されてショックだった」——5月の連休明けから、サロンでこんなご相談がぐっと増えます。気温と湿度が一気に上がるこの季節、頭皮環境はいつもよりデリケート。今日は神戸の美容室UNBIRTHDAYの現役美容師として、頭皮のにおいが気になる原因と、毎日できる頭皮ケアの基本を、現場で見てきたリアルな視点でお伝えします。

UNBIRTHDAY広報担当 現役美容師 プロフィール

この記事の執筆者

株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。美容師歴8年、ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と頭皮に向き合っています。

頭皮のにおいが起きるメカニズム

頭皮のにおいは、皮脂と汗、そして頭皮にもともと住んでいる常在菌(じょうざいきん:誰の頭皮にもいる菌のこと)の3つが組み合わさって生まれます。皮脂そのものは無臭に近いのですが、時間が経って酸化したり、常在菌に分解されたりすると、独特のにおいに変わっていきます。

頭皮は顔のTゾーンの約2〜3倍の皮脂腺があると言われていて、もともと皮脂量が多い場所です。さらに髪の毛で覆われているため熱や湿気がこもりやすく、においが発生しやすい構造になっています。「ちゃんと洗っているのににおう」と感じる方が多いのは、頭皮の構造上、においが発生しやすいからなのです。

皮脂と常在菌のバランスが「におい」を作る

健康な頭皮では、皮脂と常在菌が一定のバランスで保たれています。皮脂は頭皮を乾燥や紫外線から守るバリアの役目を持ち、常在菌の中の善玉菌は弱酸性の環境を保ってくれています。このバランスが崩れたとき、においが強くなります。

代表的な乱れ方は2つ。ひとつは皮脂が過剰に出すぎてしまう状態。もうひとつは、洗いすぎや合わないシャンプーでバリア機能が落ちている状態です。実は後者のほうが厄介で、においだけでなくフケ・かゆみ・赤みもセットで出てくることが多いです。

5月以降に頭皮のにおいが増える理由

サロンの現場で感じるのは、ゴールデンウィーク明けから6月にかけて、においに関するご相談が一気に増えることです。理由はシンプルで、汗をかく量・湿度・紫外線の3つが急に上がる季節だからです。

汗そのものはほぼ無臭ですが、頭皮の皮脂と混ざり合い、菌のえさになることで、においが立ち上がります。湿度が高い日が続くと、髪を乾かしたつもりでも頭皮に湿気が残り、菌が増えやすい環境ができあがってしまう。これが、5月後半から梅雨にかけて頭皮のにおいが強くなる正体です。

においの種類でわかる頭皮のサイン

サロンでお客様の頭皮を見ていると、においには大きく3つのタイプがあります。脂っぽい重たいにおい、酸っぱいツンとしたにおい、そしてムレたような蒸れ臭です。タイプによって、原因と対策の優先順位が変わります。

脂っぽい場合は皮脂の酸化、酸っぱい場合は汗と皮脂の発酵、ムレ臭は乾かし不足や洗い残しが多いサイン。「私はどれかな」と頭を軽く触ってから自分のにおいを嗅いでみると、原因の見当がつきやすくなります。

ストレスと睡眠不足も「におい」に直結する

意外と見落とされがちなのが、ストレスと睡眠の影響です。ストレスを感じると自律神経が乱れ、皮脂腺の働きも乱れがちになります。「忙しい時期だけ頭皮がベタつく」「連休明けににおいが気になる」という方は、肌のコンディションと頭皮のコンディションが同じように揺れているサインです。

睡眠中は、頭皮のターンオーバーが進む時間です。眠りが浅い・短い日が続くと、古い角質が頭皮に残ったままになり、皮脂と混ざってにおいの原因になります。当店スタッフ16名の中でも「忙しさで眠れていない時期」と「頭皮の不調」がきれいに連動して起きる人が多く、頭皮はライフスタイルそのものを映す場所だと、現場でいつも感じています。

自宅でできる毎日の頭皮ケア

「におい対策のシャンプーを買えば解決しますか?」とよく聞かれます。答えは、半分はYes、半分はNoです。シャンプー選びも大事ですが、もっと大事なのは毎日のシャンプーの「やり方」です。同じシャンプーでも、洗い方を変えるだけで頭皮環境はかなり変わります。

私自身、夏場に「シャンプー前のブラッシングをした日」と「しなかった日」を1週間ずつ比べてみたことがあります。違いは想像以上で、ブラッシングをした週は夕方の頭のにおいがほぼ気にならず、家に帰ってからの頭皮の重さもまったく違いました。地味ですが、効果は確実にあります。

シャンプー前のブラッシングと予洗い

シャンプーで一番大事なのは、実は「お湯に入る前」と「シャンプーをつける前」です。乾いた状態でブラッシングをして、髪と頭皮についたほこりや古い皮脂を物理的に浮かせる。そのあと、シャンプー剤をつける前に、お湯だけで1〜2分しっかり予洗いをします。

この予洗いの段階で、汚れの7割は落ちると言われています。シャンプー剤の量を増やすより、予洗いの時間を伸ばすほうが、頭皮には圧倒的にやさしい。お湯の温度は38度前後のぬるめが目安です。熱すぎるお湯は皮脂を奪いすぎて、かえって皮脂分泌を増やす原因になります。

シャンプーは「髪」ではなく「頭皮」を洗う

シャンプー剤は手のひらでしっかり泡立ててから頭皮にのせます。指の腹を使い、頭皮を「動かす」感覚で洗う。爪を立てる、ゴシゴシこする、これは絶対にしないでください。頭皮を傷つけて、においの根本原因になることが多いです。

サロンで頭皮を見せていただくと、においが強い方ほど耳の後ろ・襟足・もみあげの3か所が洗えていないケースが多いです。この3か所は皮脂腺が集中していて、汗もたまりやすい。シャンプー時にここを意識して洗うだけでも、夕方のにおいの感じ方は大きく変わります。

乾かし方までがワンセット

どんなに丁寧に洗っても、乾かし方を間違えると一気に台無しになります。お風呂上がりに自然乾燥で寝てしまうと、湿った頭皮で菌が一晩かけて増えてしまう。これがムレ臭の最大の原因です。

乾かす順番は「タオルドライ→根元→中間→毛先」。タオルドライは髪をこすらず、頭皮にタオルを押し当てて水分を吸わせる。ドライヤーは頭皮から20cmほど離し、根元を最初に乾かしきります。根元が乾けば、頭皮のムレ臭は8割方コントロールできます。

やってはいけないこと

においが気になるあまり、1日に2〜3回シャンプーしてしまう方がいます。実はこれが一番よくない対策です。皮脂を取りすぎると、頭皮は「足りない」と判断してさらに皮脂を出します。におい対策のつもりが、皮脂分泌を増やす方向に働いてしまうのです。

私自身も20代の頃、汗のにおいが気になって朝晩シャンプーをしていた時期がありました。一時的にスッキリしても、夕方には前よりベタついてくる。やめて1日1回に戻したら、1か月ほどで頭皮の状態が落ち着いた経験があります。今同じ悩みのある方には、まず「洗いすぎていないか」を見直してほしいです。

週末だけプラスする「リセット習慣」

毎日のシャンプーを丁寧に行ったうえで、週末に「リセットの時間」を1回足すと、頭皮環境はもう一段整います。具体的には、シャンプー前にスカルプクレンジング剤を使う、シャンプー後に頭皮用ローションを入れる、湯船にゆっくり浸かりながらマッサージをする。この3つのうちどれかひとつで十分です。

ポイントは「頑張りすぎない」こと。におい対策のためにフルメニューをこなすぞ、と気合いを入れると続かない方が多いです。むしろ「金曜の夜はちょっとだけ丁寧に」のように、リセットの習慣を生活の中に小さく置いてあげるほうが、頭皮の変化を実感しやすくなります。

🎙 ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」で
頭皮や髪にまつわる、皆さんの日常をより良くする情報を発信中です✨

ぜひ取り入れてみてくださいね!

サロンでできる本格的な頭皮ケア

毎日のホームケアでかなりの部分はカバーできますが、それでも追いつかない時期があります。汗ばむ季節、ストレスが多い時期、季節の変わり目。そんなときは月に1回程度、サロンで頭皮そのものをリセットする時間を持つと、ホームケアの効果も驚くほど変わります。

UNBIRTHDAYでは、サロンでの頭皮ケアを「特別な贅沢」ではなく「習慣のひとつ」として続けやすい価格と内容で設計しています。お客様のうちの体感では、月1回のスパを2〜3か月続けたあたりから「夕方のベタつきがなくなった」「自分でも頭皮が柔らかくなったのがわかる」という声がはっきり増えてきます。

UNBIRTHDAYで実際に行っている頭皮ケアメニュー

私たちが特に大切にしているのが「クレンジング」と「血行ケア」を分けて考えるアプローチです。シャンプー前にクレンジング剤で毛穴の詰まりをほどき、シャンプーで洗い流したあと、頭皮全体をハンドマッサージで動かしていく。この順番で行うと、頭皮のにおいの原因になっている古い皮脂をしっかりオフできます。

先日いらしてくださった30代後半・働きながら子育て中のAさんは、半年ほど頭皮のにおいで悩まれていました。最初の施術後、ご本人が一番驚かれたのが「頭が軽い」という感覚。週末の自宅ケアと、月1回のサロンスパを組み合わせて3か月。最近は「家族から指摘されることがなくなった」と報告してくださいました。

ホームケア用のシャンプー・スカルプ剤の選び方

市販のシャンプーは「とりあえず洗浄力が強いもの」を選びがちですが、頭皮のにおいで悩む方ほど、洗浄力の強さよりも「頭皮にやさしいかどうか」を優先してほしいです。私たちのサロンでは、コタ(COTA)のスカルプライン、そして自社開発した頭皮ケアブランドVERYDA(ベリダ)のヘッドケアウォーターを組み合わせる方が増えています。

「シャンプーを変えただけ」では、根本的な改善には少し時間がかかります。それでも、毎日触れるアイテムを変えると、頭皮環境は確実に変わっていきます。サロンに来ていただいた際にお客様の頭皮を見てから、ライフスタイルに合うものをおすすめしています。

頭皮のチェックは年に4回が目安

理想は季節の変わり目、年4回のタイミングで頭皮の状態を客観的に見てもらうこと。春・梅雨入り前・秋・冬と、頭皮環境はそれぞれ違うストレスを受けます。「同じケアをしているのに、ある時期だけにおいが強くなる」というのは、季節と頭皮のミスマッチが原因のことが多いです。

UNBIRTHDAYでは、ご来店時にスタイリストが必ず頭皮チェックをさせていただきます。マイクロスコープ(頭皮を拡大して見る機械)を使うこともあれば、手触りや見た目で判断することもあります。「気になる症状はないけれど、ちょっと診てほしい」という相談も大歓迎です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 朝シャンと夜シャン、どちらが頭皮には良いですか?

基本は夜シャン推奨です。日中にかいた汗・皮脂・整髪料を一日の終わりにきちんとリセットすることで、頭皮が修復しやすい夜間を清潔な状態で過ごせます。朝シャンを習慣にしている場合、夜の汚れが頭皮に残ったまま寝ることになり、菌が増えやすい状態が続いてしまいます。寝ぐせ直しに朝も濡らしたい方は、お湯だけのリンスインで対応するのがおすすめです。

Q2. 1日に2回シャンプーしても大丈夫ですか?

運動して大量に汗をかいた日など、特別な日であれば問題ありません。ただし習慣化はおすすめしません。皮脂は頭皮を守るバリアの役割もあるため、取りすぎると逆に「もっと出さなくては」と頭皮が反応して、皮脂分泌が増える方向に働いてしまうからです。「におい対策で1日2回洗う」は、続けると裏目に出やすいケアです。

Q3. シャンプー選びで一番大事なポイントは?

頭皮タイプとの相性です。乾燥している頭皮にスッキリ系の強い洗浄成分のシャンプーを使うと、バリアが壊れてにおいが強くなります。逆に皮脂が多めの頭皮にしっとり系のシャンプーを使うと、汚れが落ちきらずベタつきます。よくわからない場合は、サロンで一度頭皮を見てもらうのが近道です。

Q4. 頭皮のにおいで皮膚科に行くべきタイミングは?

かゆみ・赤み・大量のフケ・じゅくじゅくしたかさぶたなどがにおいと一緒に出ている場合は、脂漏性皮膚炎などの可能性があります。ホームケアやサロンケアでは対応しきれないため、早めに皮膚科を受診してください。「ただのにおい」だと思っていたら皮膚トラブルだった、というケースは現場でもときどき見かけます。

まとめ|「におい」は頭皮からのサイン

頭皮のにおいは「困った症状」というよりも、頭皮環境からのお知らせのようなものです。皮脂が多すぎる、洗いすぎている、乾かし不足、季節のストレス——どれもサインを読み取って、対応してあげれば落ち着いていきます。

毎日のシャンプーを少していねいにする、月に1回サロンでリセットする、それだけで頭皮はちゃんと応えてくれます。なんでもない日が、ふとした瞬間に少し軽くなる。そんなふうに、ご自身の頭皮と向き合う時間を持っていただけたら嬉しいです。

🎙 ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」で
頭皮や髪にまつわる、皆さんの日常をより良くする情報を発信中です✨

ぜひ取り入れてみてくださいね!

あわせて読みたい

📂 頭皮ケアの記事一覧
📖 HAIR&LIFE トップ
🏠 UNBIRTHDAY 公式サイト

参考文献

📚 日本毛髪科学協会
📚 厚生労働省 理容師美容師試験研修センター
📚 公益社団法人 日本皮膚科学会
📚 COTA 公式サイト

⚠️ 本記事は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としています。医学的診断・治療を代替するものではありません。かゆみ・赤み・大量のフケ等が続く場合は皮膚科等の専門医にご相談ください。

各店舗のご予約

💇‍♀️ UNBIRTHDAY(ホットペッパー)
💇‍♀️ SPACIUM(ホットペッパー)


UNBIRTHDAYをもっと知る

🗒️ note
📸 Instagram

UNBIRTHDAY広報担当 現役美容師 プロフィール

執筆:UNBIRTHDAY 広報担当

株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。美容師歴8年。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。

神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と頭皮に向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。

株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト

ページトップへ戻る