髪の悩みあれこれ

by UNBIRTHDAY

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SPECIAL COLUMN

縮毛矯正とストレートパーマの違い|美容師が教える髪質別の選び方

2026.05.06    くせ/ヘアケア

📅 公開日:2026.05.06 / 更新日:2026.05.06

梅雨が近づくこの季節、毎朝鏡の前で「またうねっている…」と小さなため息をついていませんか。くせ毛と長く付き合ってきた方なら、一度は「縮毛矯正」と「ストレートパーマ」、どちらにしようか迷ったことがあると思います。名前は似ているのに、仕上がりも、髪への負担も、持ちも、まったく違う二つのメニュー。この記事では、神戸・三宮〜北野エリアで4店舗を運営する美容室UNBIRTHDAYの現役美容師が、現場で日々お客様の髪と向き合う中で見えてきた本当の違いと、髪質別の選び方をお話しします。読み終わったとき、自分にはどちらが合っているのか、はっきり見えるはずです。

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この記事の執筆者

株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。美容師歴8年、ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。

縮毛矯正とストレートパーマ、何がどう違うのか

よく「同じようなものでしょ?」と言われるこの二つ。実は、使う薬剤も、熱を入れるかどうかも、髪の中で起きていることも、まったく別物です。お店で「どっちにしますか?」と聞かれて困らないように、まずはここを整理しましょう。

縮毛矯正は「くせを伸ばして固定する」施術

縮毛矯正は、薬剤で髪の内部結合をいったんほどき、ストレートアイロンで形を作ったうえで、もう一度薬剤で固定するメニューです。間に高温のアイロンが入るのが、最大の特徴。これによって、強いくせも芯から伸ばすことができます。

伸ばした部分のくせは、髪が新しく伸びてくるまで戻りません。つまり、根元の伸びた部分以外は、半永久的にまっすぐな状態が続きます。雨の日も、湿気の多い日も、朝のスタイリングがびっくりするほど楽になる。これが縮毛矯正の本質的な価値です。

ストレートパーマは「ボリュームをやさしく落とす」施術

ストレートパーマは、パーマを落とすために生まれた施術です。基本的にはアイロンを使わず、薬剤と手の力(コーミングなど)でゆるくふくらんだ髪を落ち着かせます。強いくせを真っ直ぐにする力はありません。

「強いくせはないけれど、雨の日にふくらむ」「以前かけたパーマが残っていて広がる」「髪が太くてゴワつく」——こういう方に向いた、軽めのリセット施術と思っていただくと近いです。仕上がりは自然で、髪への負担は縮毛矯正より少なめになります。

ひと目でわかる比較表

現場で説明するときに、いつも私が描いているイメージを表にまとめます。

比較項目 縮毛矯正 ストレートパーマ
アイロン 使う(高温) 基本使わない
くせを伸ばす力 強い(強いくせもOK) 弱い(軽い広がり向き)
持続期間 かけた部分は半永久 2〜3ヶ月
髪への負担 大きめ(ケア前提) 中程度
所要時間の目安 2.5〜4時間 1.5〜2.5時間
向いている髪質 強いくせ・うねり 軽い広がり・ボリューム過多

この表だけで判断はしないでくださいね。次のH2で、実際に「自分はどっち?」を一緒に見ていきます。

そもそも、くせ毛には4つのタイプがある

縮毛矯正やストレートパーマを選ぶ前に、ぜひ自分のくせのタイプを知っておくと、お店でのコミュニケーションがぐっとスムーズになります。日本毛髪科学協会の分類でも知られている通り、くせ毛は大きく4種類に分けられます。

① 直毛タイプ:日本人の約3割と言われる、くせのほとんどない髪。ただ「広がり」「ボリューム過多」を感じる方は、髪が太いことが原因のことが多いです。
② 波状毛(はじょうもう)タイプ:髪がゆるやかに波打つくせ。日本人で最も多いタイプで、湿気で広がりやすいのが特徴です。
③ 捻転毛(ねんてんもう)タイプ:髪が螺旋状にねじれているくせ。1本ずつ手触りがざらっとしていて、ツヤが出にくいのが悩みになりがちです。
④ 縮毛(しゅくもう)タイプ:強いウェーブやチリチリ感のあるくせ。湿気の有無に関係なく、しっかりとくせが出ます。

②の波状毛で「軽い広がり」のレベルなら、ストレートパーマで十分なケースが多いです。③の捻転毛、④の縮毛タイプの場合は、ストレートパーマだとほとんど効果が感じられないので、最初から縮毛矯正を検討した方が満足度が高くなります。自分のくせがどのタイプかわからない、という方は、カウンセリング時に必ず美容師に確認してもらってください。

髪質と悩み別、自分はどちらが向いているか

UNBIRTHDAYでは、1日に平均15〜20名のお客様の髪に触れています。その中で、迷っていらっしゃる方には必ず「最近、どんなときに一番困っていますか?」と聞くようにしています。選び方の出発点は、髪質よりも”困りごと”のほうがシンプルだからです。

縮毛矯正が向いているサイン

縮毛矯正をおすすめしたいのは、次のようなお悩みをお持ちの方です。

  • 梅雨や雨の日に、根元から強くうねって広がる
  • 朝、ストレートアイロンを毎日使わないとまとまらない
  • 毛先までしっかりまっすぐにしたい
  • くせのパターンが「波状」「捻転」「縮毛」のいずれかに当てはまる
  • 髪がしっかりしていて、ある程度の薬剤負担に耐えられる

特に「朝のセット時間を短くしたい」「自分の髪を好きになりたい」という気持ちが強い方には、縮毛矯正の効果は本当に大きいです。半年間、毎朝の支度が10分短くなる。これは時間的にも、心理的にも、見えない財産になります。

ストレートパーマが向いているサイン

一方、ストレートパーマがおすすめなのは、次のような方です。

  • 本当のくせ毛ではないが、湿気のある日にふくらむ
  • 以前かけたパーマが残っていて、根元との段差が気になる
  • 髪が太くてゴワついて見える
  • 「ナチュラルに落ち着かせたい」「真っ直ぐすぎる仕上がりは避けたい」
  • 髪へのダメージをできるだけ抑えたい

特に大切にしたいのは、最後の二つ。「自然な仕上がり」を望む方には、縮毛矯正のピンとした直毛が逆に違和感になることがあるのです。「ナチュラル」「やわらかさ」を残したいなら、まずはストレートパーマから検討するのがおすすめです。

やってはいけない選び方(私の失敗談を含めて)

ここは正直にお話しします。私自身も新人の頃、お客様の「真っ直ぐにしたい」という言葉だけを受け取って、軽い広がり程度の髪に縮毛矯正を当ててしまった経験があります。仕上がりは確かに真っ直ぐ。でも、「思っていたより毛先がピンとしすぎている」「不自然」と感じさせてしまいました。

逆に、強いくせの方にストレートパーマを提案して、「全然変わらなかった」とがっかりさせてしまうケースもよくあります。くせの強さと、希望する仕上がりの方向性。この2軸を一緒に確認しないまま決めるのが、一番の失敗の原因です。

だから当店では、最初のカウンセリングで必ず「ご希望の方向性」を写真や言葉で共有させていただいています。「ピンとしたまっすぐ」なのか、「ゆるく自然なまとまり」なのか。ここがズレていると、どんなに薬剤の選定が良くても、満足度は上がりません。

悩みではなく「未来の自分」で選ぶという視点

もう一つ、私たちが大切にしている選び方の視点があります。それは「今のくせをなくす」ではなく、「これから半年、どんな朝を過ごしたいか」で選ぶこと。

毎朝、鏡の前で15分かけてアイロンをしている方なら、その15分が「自分のためのコーヒータイム」に変わったらどうでしょう。毎月、湿気で予定をキャンセルしたくなる日が3日あった方なら、その3日が普通に楽しめるようになったらどうでしょう。髪を変えることは、暮らしのリズムを少し整えることでもあります。

この視点で選ぶと、「縮毛矯正は痛みそうだから」というだけの理由で見送ってしまうのが、もったいない選択になることもあります。逆に「みんなやってるから」という理由で強い施術を選んで、自分の自然な質感を失ってしまうのも、また違う。自分の暮らしと髪、両方をフラットに見つめてくれる美容師に出会えるかが、本当に大事です。

サロンでの実際の流れと、UNBIRTHDAYでの施術事例

「初めてだから、当日の流れがちょっと不安…」というお声もよくいただきます。施術が長時間に及ぶ分、事前のイメージがあるだけで、ぐっと気持ちが楽になります。実際の流れと、UNBIRTHDAYで先日お会いしたお客様の事例をご紹介します。

縮毛矯正の当日の流れ(所要2.5〜4時間)

標準的な流れはこちらです。

  1. カウンセリング(くせの強さ・ダメージ・希望の仕上がりを共有)
  2. 1剤塗布(髪の結合をほどく薬剤)と放置時間
  3. 洗い流し、しっかり乾かす
  4. ストレートアイロンで1束ずつ丁寧に伸ばす
  5. 2剤塗布(形を固定する薬剤)と放置時間
  6. シャンプー・トリートメント・仕上げのブロー

途中、休憩や雑誌タイムが入ります。当日は、できるだけ予定を詰めずにお越しいただくのがおすすめです。

UNBIRTHDAYで先日お会いした、30代後半・Aさんの事例

30代後半・会社員のAさんは、5年ぶりの縮毛矯正でした。「年齢を重ねて、髪が細くなってきた気がする。前ほど強くかけて大丈夫?」というご不安をお持ちでした。実際に毛束を取って質感を確認すると、確かに以前より細さは出ていました。

そこで、薬剤を1段階弱いものに切り替え、アイロンの温度も10度ほど下げました。仕上がりは、お客様自身が「まっすぐすぎず、自然にまとまる感じ」とおっしゃってくださる、ちょうどいいラインに着地。施術前は、毛先が四方に広がっていた状態。施術後は、肩のラインで素直に内に入る、軽やかな印象に変わりました。

大事なのは、「縮毛矯正=同じ薬剤・同じ熱」ではないということ。その日の髪の状態に合わせて、現場で最終的な処方を決める。これが、サロンで施術を受ける本当の価値だと、私たちは考えています。

ストレートパーマで救われた、20代後半・Bさんの事例

もう一例、ストレートパーマの方も。20代後半・営業職のBさんは「強いくせはないけれど、湿気の日に広がってまとまらない」というお悩みでご来店。実際に拝見すると、波状毛のゆるやかなうねりと、髪の量の多さが原因でした。

縮毛矯正だと「真っ直ぐすぎてB子さんらしさが消えてしまう」と感じたので、ストレートパーマで少しふくらみを抑える方向にご提案。仕上がりは、ご本人の言葉を借りれば「なんとなくゆるく動いていて、でも広がらない」状態。次の日、雨の中の外回りでも「いつもならイライラしてた湿気が、気にならなかった」と嬉しいご報告をいただきました。

縮毛矯正もストレートパーマも、「最強の真っ直ぐ」を競うメニューではありません。その人の髪と暮らしに、いちばんちょうどいいまっすぐさを設計する。これが、サロンでカウンセリングをする本当の意味だと思っています。

関連メニュー・ホームケアのご案内

縮毛矯正・ストレートパーマのあとは、髪の内部が一時的にデリケートな状態になります。当店ではCOTAのトリートメントを併用してダメージケアを行うことが多いです。また、ご自宅のシャンプーをアミノ酸系のやさしいものに切り替えていただくと、持ちが大きく変わります。

頭皮側のケアも実は大切で、毛穴の詰まりがあると新しく伸びてくる髪のうねりが強くなることもあります。気になる方は、ヘッドスパや頭皮のホームケアもあわせて取り入れてみてください。施術後しばらくは、髪を強くこすらない、結ぶときも跡がつきにくいシュシュを使う、寝るときはシルクの枕カバーにする——こうした小さな積み重ねが、3ヶ月後の質感を大きく変えます。

よくある質問(FAQ)

カウンセリングで本当によく聞かれる質問にお答えします。

Q1. どれくらい持ちますか?

縮毛矯正は、かけた部分は半永久的にまっすぐな状態が続きます。ただし髪は1ヶ月に1cm程度伸びるので、根元のくせが気になる方は半年〜1年に1度のペースで根元のリタッチがおすすめです。ストレートパーマの持ちは2〜3ヶ月程度。「軽くリセットする」感覚で、シーズンの変わり目に取り入れる方が多いです。

Q2. 髪は傷みますか?

正直に言うと、ゼロではありません。薬剤と熱を使う以上、何らかの負担は髪にかかります。ただ、近年は薬剤も、熱の入れ方も、ホームケア剤も大きく進化していて、「縮毛矯正をかけたほうが髪がツヤツヤに見える」ケースも増えています。ポイントは、髪の状態を正確に診断できる美容師に出会えるかどうかです。

Q3. カラーと同じ日にできますか?

基本的には、同日施術はおすすめしません。どちらも髪に大きな負担をかけるため、可能であれば最低でも1週間、できれば2週間以上は間隔を空けたほうが、髪の負担が軽くなります。当店ではご来店時のカウンセリングで最適な順番をご提案しますので、迷ったらお気軽にご相談ください。

Q4. 前髪だけ・部分的にかけることはできますか?

はい、できます。むしろ「前髪のうねりだけ気になる」「顔まわりの広がりだけリセットしたい」という方には、部分的な縮毛矯正がおすすめです。料金も全体に比べて抑えられますし、髪全体への負担も少なくて済みます。「まずは試してみたい」という方の入口にもなりやすいメニューです。

Q5. 妊娠中・授乳中でも施術できますか?

体調や匂いへの敏感さには個人差が大きいので、無理は禁物です。体調に余裕があり、長時間の施術座位が苦にならない時期であれば、できるケースもあります。ただ、念のため事前にかかりつけのお医者様に相談されることをおすすめしています。

Q6. 施術後は何日くらいシャンプーを我慢すればいいですか?

縮毛矯正の場合、施術当日はシャンプーを控えていただくのが基本です。これは2剤で固定した結合が、24時間ほどかけて完全に安定するため。当日の夜にしっかりシャンプーしてしまうと、せっかくの真っ直ぐなラインが少しゆるんでしまうことがあります。翌日からは普通にシャンプーしていただいて大丈夫ですが、ゴシゴシこすらず、やさしく洗うのがコツです。ストレートパーマは比較的早めの再シャンプーでも大丈夫ですが、それでもできれば当日の夜は避けるのがおすすめです。

まとめ

縮毛矯正とストレートパーマの違い、そして自分にはどちらが向いているのか、少しずつ見えてきたでしょうか。最後に、選び方のいちばん大事なポイントだけ、もう一度整理します。

「強いくせを根本から伸ばして、朝のセットを劇的に楽にしたい」なら縮毛矯正。「自然な質感を残しながら、軽い広がりやふくらみを落ち着かせたい」ならストレートパーマ。そしてどちらの場合でも、髪の状態と希望の仕上がりを丁寧に聞いてくれる美容師に出会うことが、満足度を決めるいちばんの鍵になります。

梅雨が近づくこの時期、毎朝のセットに何分もかけてしまっている方、湿気の日に外に出るのが少しおっくうになっている方。そのストレスは、髪が変わることで、本当にすっと軽くなります。なんでもない日が、少しだけ心地よく。そんな小さな変化のきっかけになれたら嬉しいです。

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参考文献

📚 日本毛髪科学協会
📚 厚生労働省 理容師美容師試験研修センター
📚 COTA 公式サイト(ヘアケア製品情報)

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執筆:UNBIRTHDAY 広報担当

株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。美容師歴8年。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。

神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。

株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト

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