美容師への上手な伝え方|失敗しないオーダーで叶える理想の髪型
2026.05.26
「なりたい髪型」が伝わらない…その悩み、あなただけじゃありません
美容室で「こうなりたい」と思って写真を見せたのに、仕上がりがちょっと違う——。そんな経験、ありませんか?
実は、美容師へのオーダーの伝え方にはちょっとしたコツがあります。イメージ写真だけでなく、「自分の髪の悩み」や「普段のスタイリング事情」まで伝えることで、仕上がりの満足度はぐっと上がるんです。
今回は、美容師歴25年・のべ4万人以上を施術してきた経験から、「伝え方のコツ」を具体的にお伝えします。次回のサロン予約がもっと楽しみになるはずです。
美容師に伝えるべき3つの情報
① 理想のイメージ — 写真は「2枚以上」が鉄則
1枚の写真だけだと、美容師が受け取る情報は限られます。「この雰囲気が好き」「このレングスがいい」「この前髪の感じが理想」と、ポイントごとに別の写真を用意すると、イメージの解像度がぐっと上がります。
SNSで保存した画像でも、雑誌の切り抜きでも大丈夫。大切なのは「なんとなくこの感じ」を言語化する手助けになること。写真は会話のきっかけとして使うのがベストです。
② 今の髪の悩み — ネガティブな情報こそ宝
「広がりやすい」「ペタンとなる」「カラーが抜けやすい」——こうした今の髪の困りごとは、美容師にとってとても大切な情報です。
なりたいスタイルだけでなく、「こうなりたくない」を伝えることで、美容師は髪質やダメージ状態を考慮した最適な提案ができます。恥ずかしがらず、「朝、うねりが気になる」「毛先がパサつく」など率直に伝えてみてください。
③ ライフスタイル — 「毎朝何分使えるか」が仕上がりを左右する
おしゃれなヘアスタイルでも、毎朝30分のスタイリングが必要なら、忙しい朝には再現できません。
「朝は5分しか時間がない」「アイロンは使わない」「結ぶことが多い」といった日常のリアルを伝えると、美容師は「乾かすだけでまとまるカット」や「結んでも可愛いレイヤー」など、再現性の高いスタイルを提案できます。
カウンセリングで使える「魔法のフレーズ」5選
具体的に何を言えばいいかわからない…という方のために、カウンセリングですぐに使えるフレーズをご紹介します。
「前回ここが気になりました」
前回のカット後に感じた小さな違和感も、次回の大きなヒントになります。「前回、2週間くらいで襟足が気になった」「前髪がすぐ重くなった」など、時間軸を添えて伝えると、美容師は次の施術で先回りした調整ができます。
「こうなりたくないんです」
「こうなりたい」より「こうはなりたくない」の方が、実はイメージの共有がしやすいことがあります。「老けて見えるのは嫌」「派手になりすぎないようにしたい」など、避けたい方向を伝えるのはとても有効です。
「お任せしたいけど、ここだけは守りたい」
「お任せ」は美容師にとっても嬉しい言葉ですが、完全なお任せだと不安…という方も多いはず。「長さはこのくらいをキープしたい」「明るすぎるカラーは避けたい」など、1つだけ条件をつけると、お互いに安心感が生まれます。
「普段はこんな服を着ています」
ファッションの雰囲気を伝えると、美容師はトータルのバランスを考えたスタイルを提案しやすくなります。「カジュアルが多い」「オフィスではきちんとめ」など、一言添えるだけで十分です。
「次にサロンに来るのは○ヶ月後です」
来店頻度を伝えることで、美容師は「持ちの良さ」を計算に入れたスタイルを提案できます。2ヶ月後にまた来る方と、半年に1回の方では、カットの仕方もカラーの選び方も変わります。
写真だけでは伝わらない「髪質の個性」
SNSで見つけた素敵なヘアスタイル。でも、同じカットをしても同じ仕上がりにならないことがあります。それは髪質が一人ひとり違うからです。
太い・細い、硬い・やわらかい、多い・少ない、くせがある・ない——こうした髪質の違いによって、同じスタイルでも見え方は大きく変わります。
だからこそ、美容師は写真の「見た目」だけでなく、あなたの「髪の素材」を見極めたうえで、最適な方法を考えています。カウンセリングで「私の髪質だと、この写真のスタイルはできますか?」と聞いてみるのもおすすめ。正直に「できる・できない」を教えてもらえるので、期待値のズレが生まれにくくなります。
美容師が見ている「3つのポイント」
カウンセリングで美容師が確認しているのは、主に次の3つです。
1. 髪の太さと硬さ:スタイルの「動き」や「軽さ」の出しやすさに直結します。細くてやわらかい髪はエアリーな質感が得意ですが、ボリュームが出にくい。太くて硬い髪は形がしっかり出ますが、軽さを出すにはテクニックが必要です。
2. くせの種類:くせ毛にも種類があり、波状毛・捻転毛・縮毛などそれぞれ扱い方が異なります。くせを活かすのか、抑えるのかで提案が変わるので、「雨の日はこうなる」「乾くとこうなる」と伝えていただけると助かります。
3. ダメージ履歴:過去のカラーやパーマ、縮毛矯正の履歴は、今の髪のコンディションに大きく影響します。「半年前に縮毛矯正をした」「ブリーチ歴がある」といった情報は、施術メニューの判断材料として非常に重要です。
オーダーが上手くなると、サロン時間がもっと楽しくなる
伝え方のコツをつかむと、美容室でのコミュニケーションがぐっとスムーズになります。すると、施術中の会話も楽しくなり、美容師との信頼関係が深まります。
信頼関係ができると、美容師はあなたの好みや髪質を回を重ねるごとに理解していき、「言わなくてもわかってくれる」関係に近づいていきます。
最初から完璧に伝える必要はありません。「今日はこれだけ伝えてみよう」と、ひとつずつ試してみてください。その小さな一歩が、あなたのサロン体験をより良いものに変えてくれるはずです。
自分の髪と丁寧に向き合う時間は、自分を大切にする時間でもあります。なんでもない日のサロン時間が、少し特別なものになりますように。
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参考文献
📚 日本毛髪科学協会
📚 厚生労働省 理容師美容師試験研修センター
⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
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