髪の悩みあれこれ

by UNBIRTHDAY

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SPECIAL COLUMN

梅雨の髪型キープ術|湿気に負けないスタイリングの方法

2026.05.16   



梅雨が近づくと、「朝セットした髪型が昼には崩れている」「くせが出てまとまらない」「ボリュームが出すぎる・または出なさすぎる」という声が、サロンに来てくださるお客さまからたくさん寄せられます。

湿気に悩む季節は、決して「あきらめるしかない」わけではありません。髪のメカニズムを知って、正しいケアとスタイリングの順序を押さえれば、梅雨でも一日中髪型をキープすることは十分に可能です。

この記事では、UNBIRTHDAYのスタイリストが日々お客さまへお伝えしている「湿気に負けないスタイリングの方法」を、できるだけわかりやすく、実践しやすい形でまとめました。ドライヤーの使い方から、アウトバス(洗い流さない)トリートメントの選び方、梅雨向けのスタイリング剤の活用法まで、順番に読み進めていただけると、明日からのヘアルーティンがきっと変わります。


なぜ梅雨に髪型が崩れるのか|湿気と髪の関係を珆解しよう

スタイリングが崩れる原因を知らないまま対策しようとすると、「いいと聞いたスプレーを使ったけど効果がなかった」という結果になりがちです。まずは、髪と湿気の関係を少しだけ深掘りしてみましょう。

髪の毛の構造と「水分の取り込みやすさ」

髪の毛は外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という三層構造になっています。このうち、最も外側のキューティクルは魚のうろこのような形炶で、健康な髪では整然と重なり合って内部を守っています。

ところが、キューティクルは湿気(水蒸気)に触れると開こうとする性質を持っています。開いたキューティクルの隙間から水分が入り込むと、内部のコルテックスが膨張し、髪が広がったり、くせが出やすくなったりします。これが「梅雨に髪が広がる・うねる」根本的なメカニズムです。

また、ダメージを受けた髪はキューティクルが乱れているため、健康な髪よりもはるかに水分を吸収しやすくなります。梅雨にトラブルを感じやすい方は、キューティクルのダメージが進んでいるサインである可能性があります。

くせ毛・直毛でも湿気の影響は違う

「くせ毛の方だけが梅雨を辛く感じる」と思われがちですが、実際には直毛の方にも影響はあります。くせ毛の方はうねり・広がりが強調されますが、直毛の方は根元がペタンとつぶれてボリュームが出なくなるというお悩みが多くなります。

また、髪質の問題だけでなく、「頭皮の皮脂の量」も影響します。皮脂が多い方は湿気と混ざってべたつきやすく、皮脂が少ない乾燥肌タイプの方は、逆に水分を一気に吸収してパサつきが強くなることがあります。自分の髪質・頭皮タイプを把握しておくことが、正しいケア選びの第一歩です。

梅雨のスタイリングで「やってはいけないこと」

よくあるNG行動を先に確認しておきましょう。

  • 半乾きのまま外出する:最も多いNG。半乾きの状態で湿気に当たると、キューティクルが最もダメージを受けやすく、うねりや広がりが固定されてしまいます。
  • ヘアアイロンを使う前に洗い流さないトリートメントをつけない:乾いた髪にそのままアイロンをあてると、摩擦と熱で一気にダメージが進みます。
  • キープ力のないスタイリング剤だけで仕上げる:軽いオイルだけでは湿気に対してのバリアが弱く、数時間で崩れます。
  • ブローをしないでアイロンだけで仕上げる:ブローで形の土台を作らないと、アイロンで整えてもすぐに元に戻りやすくなります。

これらを意識するだけで、スタイリングの持続力はかなり変わってきます。


ドライヤーの使い方が9割|正しい乾かし方が湿気対策の基本

梅雨のヘアスタイルキープで最も大切なのは、スタイリング剤よりも先に「ドライヤーの使い方」です。どんなに良いスタイリング剤を使っても、乾かし方が間違っていると一日も持ちません。逆に、ドライヤーの使い方を変えるだけで劇的に変わる方も多いです。

タオルドライの仕方で仕上がりが決まる

ドライヤーの前に、タオルドライの方法を見直しましょう。タオルで髪をゴシゴシこすると、キューディクルが傷つき、摩擦によるダメージが蓄積します。梅雨前から取り組んでおきたいのが「押さえるタオルドライ」です。

髪をタオルで包んで、上から優しく押さえるようにして水分を吸収させます。マイクロファイバー素材のタオルを使うと、摩擦が少なく短時間で水分が取れるのでおすすめです。タオルドライ後の水分量は「ポタポタ滴らない程度」が目安。水分を残しすぎると乾かすのに時間がかかり、逆に力強くタオルドライしすぎると毛先がパサパサになります。

根元から乾かす「下から上」の法則

ドライヤーは「根元から毛先へ」「下から上へ」の方向で風を当てることが基本です。キューティクルは毛先に向かって重なっているため、根元から毛先方向に風を当てるとキューティクルが整います。逆方向(毛先から根元)に風を当てると、キューティクルが逆立ってダメージの原因になります。

手順としては次のようになります。

  1. まず根元を中心に全体の7割程度を乾かします(熱風で根元をしっかり乾かすことが重要)。
  2. 次に中間〜毛先を乾かします。このとき、手でくせを伸ばしながらブローするか、ブラシを使って形を整えながら乾かすと仕上がりが格段に良くなります。
  3. 最後に「冷風」で仕上げます。これが湿気対策として特に重要なポイントです。

冷風で仕上げることで、熱によって開いていたキューティクルが引き締まります。キューティクルが閉じた状態で仕上げることで、湿気が入り込みにくくなり、スタイルが崩れにくくなります。「冷風仕上げ」は面倒に感じるかもしれませんが、たったの30秒〜1分で効果が出るので、ぜひ習慣にしてみてください。

ブラシの選び方と使い方

ブローで形を整えたい場合、ブラシ選びも大切です。

豚毛・猪毛ブラシは天然毛で艶が出やすく、くせ毛の方にも向いています。ただし、髪が細い・ダメージが強い方には引っかかりが出やすい場合もぁります。パドルブラシは広い面で髪をまとめながらブローできるので、広がりが気になる方やロングヘアの方におすすめです。ロールブラシ(丸ブラシ)は内巻きや外巻きのスタイリングをしながら乾かすのに適しています。

どのブラシを使う場合も、ブラシに熱を当ててから冷風で引き締めるという流れを意識すると、スタイルのキープ力が上がります。


アウトバストリートメントの選び方と使い方|湿気バリアを味方にする

洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は、梅雨のヘアケアにおいて最も重要なアイテムのひとつです。ただし、種類が多くて「どれを選べばいいかわからない」という声もよく聞きます。大きく分けると「オイルタイプ」「ミルクタイプ」「クリームタイプ」「ミストタイプ」があり、それぞれに向いている髪質と使い方があります。

タイプ別|どの髪質に何が向いているか

オイルタイプは、キューディクルの表面をコーティングして湿気の侵入を防ぐ効果が高いです。艶を出したい方、硬くて布がりやすい髪質の方、くせ毛の方に特に向いています。ただし、細毛・軟毛の方がつけすぎるとペタンとしてしまうため、少量から様子を見ながら使うのがポイントです。

ミルクタイプは、オイルよりも軽く、髪の内部に水分と栄養を補いながら外側を保護します。パサつきが気になる方、ダメージが弱い方に向いています。梅雨でも比較的べたつきにくく、幅広い髪質に使いやすいタイプです。

クリームタイㅗは保湿力が高く、髪の広がりをしっかり抑えたい方に向いています。ただし、油分が多いためつけすぎるとべたついて見えることがあります。少量をしっかり手のひらで伸ばしてから毛先中心になじませるのがコツです。

ミストタイプは軽い質感で、ドライヤー前の熱保護や日中の補修に向いています。ただし梅雨のバリア効果という点ではやや弱めなので、ミストだけで仕上げるよりも、オイルやミルクと組み合わせて使うと効果的です。

つける量とタイミングの正解

アウトバストリートメントは「タオルドライ後・ドライヤー前」に使うのが基本です。この段階でつけておくことで、熱から髪を守りながらキューティクルを整えることができます。

量の目安は、ショートなら1〜2プッシュ、ミディアムなら2〜3プッシュ、ロングなら3〜4プッシュ程度です。必ず手のひら全体に伸ばしてから、毛先→中間→表面の順でなじませます。根元にはつけないのが基本です(頭皮のベタつきや毛穴詰まりの原因になることがあります)。

また、乾いた状態で「仕上げオイル」として少量をなじませると、艶が増してスタイリングが長持ちします。この二度使い(濡れた状態+乾いた仕上げ)は、UNBIRTHDAYでもよくおすすめしている方法です。


スタイリング剤の選び方と使い方|梅雨に強い仕上げをつくるには

アウトバストリートメントで土台を整えたら、次はスタイリング剤で仕上げです。梅雨に向いているスタイリング剤には共通のポイントがあります。それは「湿気をはじく成分が入っているか」「キープ力(固定力)があるか」です。

梅雨に向いているスタイリング剤の種類

ワックス(ハードタイプ)は、しっかりとしたキープ力で梅雨のスタイリングに向いています。ショートヘアやボブ、動きのあるスタイルに特に効果的です。水分に強い成分を含んでいるため、湿気に負けにくいのが特徴です。

スタイリングクリーメは、ナチュラルなまとまりを出しながらある程度の保湿もできます。くせを活かしたスタイルや、パーマをかけている方に向いています。ただし、梅雨では単体ではキープ力が少し弱いため、ハードスプレーと組み合わせると良いです。

ヘアスプレー(キープスプレー)は、梅雨の必需品といっても過言ではありません。スタイリングの仕上げに全体にふんわりとスプレーするだけで、形をキープしながら湿気をはじく効果があります。「ハード」「エクストラハード」タイプが梅雨向きです。近すぎる距離でスプレーするとひとつの部分に集中してかたまってしまうため、30cm程度離して使うのがポイントです。

ヘアバームは近年人気のアイテムで、固形オイルのような質感です。適度なキープ力と艶感があり、ハードすぎないまとめ髪やゆるいウェーブスタイルに向いています。梅雨の日も自然なのに崩れにくいスタイルを作りたい方におすすめです。

スタイリングの順番と重ね付けのコツ

スタイリング剤は「重さが軽いものから順番につける」のが基本です。例えば、ミストやオイルを先につけてから、ワックスやクリームを重ねる流れです。逆順にすると、後から薄いものをつけても前のものに弾かれてしまい、効果が出にくくなります。

また、スタイリング後に「仕上げのスプレー」を使う習慣をつけると、スタイルのもちが格段に変わります。この一手間を惜しまないことが、梅雨を乗り越えるための秘訣です。

スタイリング剤が多すぎてどれを選べばいいかわからないときは、ぜひサロンでスタイリストに相談してみてください。髪質・なりたいスタイル・ライフスタイルに合わせて、最適なものをご提案しています。


梅雨を快適に過ごすためのサロンケアとホームケアの組み合わせ

日々のホームケアに加えて、サロンでのメニューを取り入れることで、梅雨のヘアお悩みがより根本から解決しやすくなります。特に「縮毛矯正」「酸熱トリートメント」「サロントリートメント」は、この季節に特に人気のメニューです。

縮毛矯正・酸熱トリートメントの違いと選び方

縮毛矯正は、くせやうねりをしっかりと伸ばして「真っすぐ」に固定する施衇です。効果は半永久的で、伸びてきた部分(根元)だけを繰り返し施衇することになります。ダメージは避けられませんが、ストレートにしたい・くせが非常に強いという方には最も確実な方法です。

酸熱トリートメント(グリオキシル酸などを使用したもの)は、くせを完全に伸ばすというよりも「髪内部の構造を整えてうねりをやわらげる」施術です。縮毛矯正ほど極端にストレートにならず、自然なまとまりが出るのが特徴です。ダメージが少なく、ナチュラルな仕上がりを求める方に人気があります。効果は1〜3ヶ月程度続きます。

どちらも髪の状態やなりたいスタイルによって向き不向きがあります。UNBIRTHDAYでは、カウンセリングで髪の状態とご要望をしっかり確認した上で、最適なメニューをご提案しています。「縮毛矯正か酸熱か迷っている」という方も、ぜひ気軽にご相談ください。

サロントリートメントで「湿気に強い髪質」をつくる

縮毛矯正や酸熱までは考えていないという方には、定期的なサロントリートメントがおすすめです。サロントリートメントは、キューティクルを補修・整え、内部に栄養と水分を補給することで、外部からの湿気の影響を受けにくい髪質に整えていきます。

特に梅雨前の4〜5月に1〜2回しっかりとトリートメントをしておくと、梅雨を通じて安定した状態でいやすくなります。ホームケアと組み合わせることで相乗効果があるため、スタイリストから「自宅でもこのケアを続けてください」とお伝えしたことはぜひ実践してみてください。

梅雨だからこそ見直してほしいシャンプーとトリートメント選び

ホームケアの見直しも、梅雨対策として非常に効果があります。特に、シャンプーの洗浄力が強すぎると必要な油分まで落としてしまい、キューティクルが乱れやすくなります。梅雨時期は、アミノ酸系などの優しい洗浄成分のシャンプーに切り替えることを検討してみてください。

トリートメントは「つけた後しっかり流す」ことが大切です。流し残しがあると頭皮のデラブルにつながることがあります。髪に塗布してから2〜3分置き、ぬるめのお湯でしっかりと流しましょう。最後に少しだけ冷たい水で流すと、キューティクルが引き締まって艶が出やすくなります。

梅雨は「仕方ない季節」ではなく、「正しいケアで乗り越えられる季節」です。基本を丁寧に積み重ねることで、毎朝のスタイリングがずっとラクになります。UNBIRTHDAYでは、季節に合わせたヘアケアのご相談をいつでもお受けしていますので、気になることがあればぜひスタイリストに声をかけてみてください。

なんでもない梅雨の日も、髪が整っているだけで気持ちが少し軽くなります。その「なんでもない日をより良くする」ために、私たちは日々お客さまの髪と向き合っています。


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📚 厚生労働省 理容師美容師試験研修センター

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